儚く甘い
暗くなった屋上。

みわは重たい扉に寄りかかるようにして座り込んだ。



一人になりたかった。

自分の体を抱きしめるように、体を小さく小さく丸める。


本当は怖い。

死ぬことは怖い。

消えてなくなることが怖い。

その日がいつ来るのかわからないのが怖い。
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