儚く甘い
「あ、来た。」
道の向こうから兄が来たのが見えて、みわが視線を向けると
「じゃあな」
と達哉は背を向けて歩き出した。
「ばいばい」
みわが声をかけると、ひらひらと手を振ってくれる。
「じゃあね」
少し心ぼそくなりながら声をかけると、達哉が振り向いた。
「いつでも連絡しろ。」
「いいの?」
「寝てるかもしれないけどな。じゃあな。」
「じゃあね、ばいばい!」
背を向けて歩き始める達哉の背中を見ながら、みわは羽織っているぶかぶかの達哉の上着をギュッと抱きしめるようにした。
道の向こうから兄が来たのが見えて、みわが視線を向けると
「じゃあな」
と達哉は背を向けて歩き出した。
「ばいばい」
みわが声をかけると、ひらひらと手を振ってくれる。
「じゃあね」
少し心ぼそくなりながら声をかけると、達哉が振り向いた。
「いつでも連絡しろ。」
「いいの?」
「寝てるかもしれないけどな。じゃあな。」
「じゃあね、ばいばい!」
背を向けて歩き始める達哉の背中を見ながら、みわは羽織っているぶかぶかの達哉の上着をギュッと抱きしめるようにした。