ねこのひるねの、ひとりごと

感情豊かな黄色いガーベラ

花屋さんの陰謀か。店先にシュッと背を伸ばし黄色いきれいなガーベラがいた。

特に、飛びつく程好きな花でもなかったけど。

咲いている花の色に惹かれて購入した。

宿根草のガーベラを育てるのは初めて。

鉢植えだったのを、直植えにした。

朝陽を浴びているガーベラにお水をやると、少し斜めに傾いていた花がシュッと
真っ直ぐに姿勢を正した。

正直な子やなぁ。と思いながら、私は学校へ向かった。

「ただいま~」
と、家に帰ると、母が
「昨日の子、グニャングニャンになっとるで。」
へ?グニャングニャン?
裏へ回ると黄色のガーベラは180度のお辞儀状態になっとるではないか!

母が後ろからついてきていて、
「このガーちゃん。お水あげるとしゃんと真っ直ぐなるんや。
でもしばらくして見たら、こうなっているんよ。」

黄色の花を根元の土にくっつけて。ガーちゃんはくったりしとる。
「水、やるわ。」

あらら。確かに。
お水をあげたら、徐々にお花が上がってきた。

母、曰く
「こんな子、初めて見たわい」

取り敢えず、お辞儀をしたら、お水をあげるからね。
自己主張の激しいガーちゃん。

黄色のあなたの花言葉。
”親しみやすさ” ”究極美”

あなた、分かりやすすぎるよ。
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