ねこのひるねの、ひとりごと

祖父のポケツ

その件の、祖父。
たった一人の孫娘のわたしには、とことん甘いじいちゃんだった。

若い頃は大きなバイクを乗り回し。
その自慢のバイクの座面に0歳児のわたしを乗っけて撮った写真がある。
でもわたしには「丸々に太った男児」に見えてしまうのである。
未熟児で産まれて小さかったせいで、
母、祖父母みんなして
「はい。ミルク。沢山飲まんと大きくなれんよ。」
「大きくなるように、ミルクたんと飲みよ~。」

その結果。
大層おデブで仏頂面の巨大児が写っているのである。
(申し訳ないが決して見たくない。)

じいちゃんの大事なバイクが写った1枚。
決して処分はしない。
でもなぁ。わたしにとってはブラックな1枚なのである!
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