ねこのひるねの、ひとりごと

祖父母のこと

わたしにとっての祖父母とは、母方の祖父母のことである。

父方の祖父は、わたしが産まれた年に逝き。
祖母の方はわたしの父を産んで、その後早逝している。

母が父と結婚した一時は、別所帯で住んでいたが。
諸事情あり、同居することになった。

父は三男。
母は父を【マスオさん状態】にすることに、負い目を感じていたと言う。

但し、一言。
「ただ同居しとらんかったら、あんたをつくろうと思わんかったわ。」

はい?なんと!

父よ。アンタはずっとあのままだったわけか?

逝ってしまって生身の体が無くなれば。
純粋な愛情、純粋な哀しみ、消えない喪失感のみが残っている。

それでも。少々呆れてしまうよ。
おーい。

「産まれてこれたこと。娘であれたこと。」

きっと何か意味がある。
家族になったんだもの!

< 18 / 39 >

この作品をシェア

pagetop