君の息にピリオド.

<湊・遥・実・紗羅>(第二回)

湊視点

何を求められているのか
はっきりわかるのに、答えが思い描けない。

視界の端にハッとした顔をしている
環が見え、焦りが募った、



「people、人々だよな。
でもこれは五文字だし」

「右上の絵は、三文字。
これは死体じゃない?」

「死体はあっていると思うんだけど、
左下の絵が誰なのか分からない…」


実、遥、紗羅の声が嫌に脳に反響する。

まず絵から解かなければいけないと
分かっているのに?の問題がどうしても
心配で思わず視線が動いてしまう。

今こうして悩んでいる間に
渡は吊られているかもしれない。

震える俺の手を実がそっと温めてくれた。


「ごめん実」

「謝んなって。
渡は大丈夫だよ、意外と筋肉ついてたし」


そう戯ける実に
便乗するように笑う遥と紗羅。

大丈夫だよな、
と俺が言うと勿論と言う3人。

どこか安心感を覚えるその言葉に
緊張も焦りも溶けていくのがよくわかった。
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