君の息にピリオド.
おまけ

体育準備室の真相

(体育準備室にて、艶子と食満の会話)

<食満視点>

時が止まったような気がした。

無惨に床に倒れ込む環に駆け寄り、
声をかけても返答はない。しかし息はある、

気絶しているようだ。

でももし脳震盪を起こしていたら
しばらくは起きれない…そんな僕の横を
掠めるように通る鉄パイプ。

間一髪で避けるがその隙に艶子は
環のそばに駆け寄る。

そして環の胸ポケットから『カッター』を
刃を限界まで出して環の首に近づけた。


「信じて欲しい。
私はみんなを傷つけることはしたくない。

私がすることは最善の策になるの。
環には申し訳ないけど、
計画にために一発入れさせてもらった。

…いいの?
早く治療しないと死んじゃうよ?」

「鉄パイプ、のような鈍器は、
そう簡単に気絶できるようなものじゃない。

死ぬ確率の方が何倍も高いの。

少しでも後遺症を残さないように。
殺さないように、たくさん勉強した。

練習はできないけど、
貴方達が大好きだから頑張ったの。

でもそれも意味がないかもしれない。
早く、早く冷やして、安静にして



ねえ、私のいう事分かってよ!!」
< 73 / 76 >

この作品をシェア

pagetop