世界が終わる日に、俺は君の手を握る。

夏稀サイド

振り返ると、大きな背中が体育館に向かっていく。


私はあの背中をずっと追いかけてきた。



____いつも、みんなの真ん中にいた裕也を。



「あ…」



そんな抜けた声を漏らしてしまった。
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