世界が終わる日に、俺は君の手を握る。
裕也の隣へやってきた人を見たから。


裕也と何か話していて微笑んでいる彼女、『中条 繋(なかじょう けい)』を見ると心のどっかにモヤがかかる。


私は締め付けられる胸を押さえて、2階にある美術室へ向かった。



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「今日の部活はここまでにします。各自作業が終わり次第帰ってください」

部活動紹介の話し合いも終わり、先生の合図でみんなそれぞれの作業に入った。

帰る人もいれば、コンクールに向けてテーマや構図を練る人もいた。
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