追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
「それは、もうよいではないか。本物の聖女もわかったことだしな。だいたい、私はララの陰気で痩せている姿が嫌いだったのだ。はつらつとしたナタリアの方がずっといい」
なるほど。本当の理由はそれか。
アンセルは私がララを婚約者にと言った時も、いい顔をしなかった。国の象徴、礎となるべき聖女には、それ相応の伴侶が必要だろう、と考えた私の配慮など迷惑だったらしい。まあ、最初からアンセルに考える頭など期待してはいないが。
「ナタリアの力を確認しておかなければいけませんな」
「そんな必要ないだろう」
「……いえ、必要です」
お前には必要なくとも、この私には必要なのだ! と思わず、怒鳴りそうになった。
聖女になるには、国一番いや、世界で一番の魔力を持っていないといけない。ファルナシオンに住む者なら、これは常識のはずだ。
ああ、もう、怒りで縊り殺しそうだ。
そんな物騒なことを考えていると、部屋に衛兵がやって来た。
「失礼します! 宰相ネビロス様、民からの嘆願書です!」
「嘆願書? なにかあったのか?」
独り言のように呟くと、衛兵から嘆願書を受け取る。そして、すぐに中身を確認した。
なるほど。本当の理由はそれか。
アンセルは私がララを婚約者にと言った時も、いい顔をしなかった。国の象徴、礎となるべき聖女には、それ相応の伴侶が必要だろう、と考えた私の配慮など迷惑だったらしい。まあ、最初からアンセルに考える頭など期待してはいないが。
「ナタリアの力を確認しておかなければいけませんな」
「そんな必要ないだろう」
「……いえ、必要です」
お前には必要なくとも、この私には必要なのだ! と思わず、怒鳴りそうになった。
聖女になるには、国一番いや、世界で一番の魔力を持っていないといけない。ファルナシオンに住む者なら、これは常識のはずだ。
ああ、もう、怒りで縊り殺しそうだ。
そんな物騒なことを考えていると、部屋に衛兵がやって来た。
「失礼します! 宰相ネビロス様、民からの嘆願書です!」
「嘆願書? なにかあったのか?」
独り言のように呟くと、衛兵から嘆願書を受け取る。そして、すぐに中身を確認した。