嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
―――もう、逃げない。
「ウィル。お前、大丈夫か?」
連日の捜索を行っていても、リアリムは見つからない。攫った男は、その甥という少年も連れていたというが、男に誘拐することを依頼した男が見つからない。
王宮から、偽の情報を流した者も、どうやら同じ風貌の男に依頼されていた。男の身元は、それは巧妙に隠されていた。
要するに、行き詰っていた。リアリムが生きている証拠だけでも見つけたい、最悪、遺体でも。
そう考えていると、慌ててやってきたディリスが、心配そうに俺の顔を覗き込む。
「ディリスか、あぁ、大丈夫だ。今少し、寝たからな」
浅くしか眠れない俺が、もはや昼間に短く休むためのものとなったソファーから身体を起こす。
「どうした。何か連絡でもあったのか?」
「ウィル、花の都にいるグレン・ゴウ侯爵から手紙がわが伯爵家に届いた」
「グレン・ゴウ侯爵? あの、ゴウ侯爵か?」
ゴウ侯爵は、無口で無表情、無駄なことをしない三無し男で有名だ。その彼が、何をミンストン伯爵に伝えるというのか、もしかして。
「ウィル、これを読むと、妹は彼のところで養生しているようだ」
「ディリス!」
「ウィル。お前、大丈夫か?」
連日の捜索を行っていても、リアリムは見つからない。攫った男は、その甥という少年も連れていたというが、男に誘拐することを依頼した男が見つからない。
王宮から、偽の情報を流した者も、どうやら同じ風貌の男に依頼されていた。男の身元は、それは巧妙に隠されていた。
要するに、行き詰っていた。リアリムが生きている証拠だけでも見つけたい、最悪、遺体でも。
そう考えていると、慌ててやってきたディリスが、心配そうに俺の顔を覗き込む。
「ディリスか、あぁ、大丈夫だ。今少し、寝たからな」
浅くしか眠れない俺が、もはや昼間に短く休むためのものとなったソファーから身体を起こす。
「どうした。何か連絡でもあったのか?」
「ウィル、花の都にいるグレン・ゴウ侯爵から手紙がわが伯爵家に届いた」
「グレン・ゴウ侯爵? あの、ゴウ侯爵か?」
ゴウ侯爵は、無口で無表情、無駄なことをしない三無し男で有名だ。その彼が、何をミンストン伯爵に伝えるというのか、もしかして。
「ウィル、これを読むと、妹は彼のところで養生しているようだ」
「ディリス!」