嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
他にも共通点が多かったのに、私は気が付いていなかった。
まさか、ウィルストン殿下の仮の姿が、ウィルティム様だったことを。
ディリスお兄様をはじめ、騎士様たちにとって、暗黙の了解であったことなど。
私は気が付かずに、頭の中はウィルティム様でいっぱいのお花畑になっていたのだった。
「殿下、一体、何やっているんですか。俺の妹に」
ディリスは苦々しい口調でウィルティムに話しかけた。
休憩時間が終わり、また訓練が始まる。
その合間の時間に、俺は殿下を探し出して問いただした。
「今の姿の時に、殿下というな。ウィルでいい、ウィルで」
「はぁ~、もう騎士団の連中は気づいていますよ、ウィルが第一王子であること」
そう、この器用な殿下は表向きは留学していることにして、魔法薬で髪と瞳の色を変え、名前をウィルティムと称して騎士団に所属している。
「まぁ、流石に2年もいるからな。それに、騎士として鍛えることもできたし、王子業に戻る時期でもあるからな」
ウィルティムは少し遠い目をしている。身軽な身分になって、騎士団で修業したいと身分を偽っていると知った時は驚いたが、本来の殿下はわりと伸び伸びとした男なのだ。
窮屈なことが多い王子業に戻るのは、本意ではないのだろう。だが、国王である陛下との約束の2年間も、もう終わる。
まさか、ウィルストン殿下の仮の姿が、ウィルティム様だったことを。
ディリスお兄様をはじめ、騎士様たちにとって、暗黙の了解であったことなど。
私は気が付かずに、頭の中はウィルティム様でいっぱいのお花畑になっていたのだった。
「殿下、一体、何やっているんですか。俺の妹に」
ディリスは苦々しい口調でウィルティムに話しかけた。
休憩時間が終わり、また訓練が始まる。
その合間の時間に、俺は殿下を探し出して問いただした。
「今の姿の時に、殿下というな。ウィルでいい、ウィルで」
「はぁ~、もう騎士団の連中は気づいていますよ、ウィルが第一王子であること」
そう、この器用な殿下は表向きは留学していることにして、魔法薬で髪と瞳の色を変え、名前をウィルティムと称して騎士団に所属している。
「まぁ、流石に2年もいるからな。それに、騎士として鍛えることもできたし、王子業に戻る時期でもあるからな」
ウィルティムは少し遠い目をしている。身軽な身分になって、騎士団で修業したいと身分を偽っていると知った時は驚いたが、本来の殿下はわりと伸び伸びとした男なのだ。
窮屈なことが多い王子業に戻るのは、本意ではないのだろう。だが、国王である陛下との約束の2年間も、もう終わる。