嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
 お酒を飲めば気も大きくなるし、この私のハレンチなお誘いにも頷きやすくなるだろう。

もちろん、私もお酒の力を借りれば、何とかお誘いできるかもしれない。

 断られたら、それもお酒で紛らわせれば。うん。よし! 何とかなるだろう!

「わかった、今度のデートで、居酒屋に連れて行って、って誘ってみる」

「うん、それでお泊りしてくればいいよ。だいたい、酒場の二階って連れ込み部屋になっているから、そのままやっちゃいな」

「えぇぇ、そんなラブホも備わっているの、この世界、う~ん、わかった。やってみる」

 話している間に、どうやら時間が来たようだった。アトリエでポーズをとっていたから、ちょっと身体が軋んでいる。

 大きく伸びをすると、ジッと見つめてくるユウ君の視線を感じた。

「リア、その、結構いい身体しているから、気をつけなよ。間違っても、兄上に胸を触らせたらダメだよ」

「へっ? そんな、気を付けているよ。当たり前でしょ、」

「うん、それなら、いいけど。王太子は確か、オッパイ星人だったから、ね。スイッチ入ると止まらないから」

「それも、ゲームの設定?」

「まぁ、そうだよ。でも、男なんてそんなものだから。はい、とりあえず今日は終わり。疲れただろ、ありがとう、リア」

 そう言うとユウ君は水を入れたコップを差し出してくれた。冷たい刺激が喉を潤してくれる。

< 70 / 197 >

この作品をシェア

pagetop