天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
「どうしたんだよ、そんなに慌てて」

「LINEが昼間から未読だ」

「はあ?お前、仕事中に真由香とLINEしてるのか」

最上はびっくりしたのと同時にニヤッと笑った。

「なんだよ、別にずっとLINEしてるわけじゃないし、ちょうど休憩中だったんだよ」

「へえ、そうか、まっ、いいけどな」

「それより、具合悪くなってるんじゃないか、スマホ見ないなんて、苦しがっているんじゃないか」
「そんなに気になるなら、お前が様子見てくればいいだろう」

俺は考える前に身体が動いた。

「真由香さん、大丈夫?苦しくない?」

俺はノックもせずにいきなり病室のドアを開けた。

「大我先生」

大我先生は私に駆け寄り、抱きしめた。

「どこも苦しくないか、LINEが未読だからどうかしちゃったんじゃないかと心配で」

「LINEが未読?大我先生すぐに返事をくれたの、てっきり夜かと思って油断してた」

私は大我先生からのLINEを開いた。

「俺はもう仕事に戻るな」

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