天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
「恐れ入りますが、ただいま面会出来かねます、日を改めてお越しいただけますようにお願い致します」

「手術は成功したと聞いたのですが、何か病状に変化でもあったのでしょうか」

「申し訳ございません、ご家族様以外にはお答え出来ないことになっております」

「そうですか、また日を改めます」

俺は受付で対応していた男性に目が止まった。

あのキーホルダー、確か真由香さんが彼とお揃いだと言っていたものだ。

と言うことは、真由香さんの元彼?

「あのう、失礼ですが、松本真由香さんのお見舞いにこられたのですか」

「はい、あのう……」

「いきなり失礼致しました、当病院の内科医の日下部大我と申します」

こいつか、真由香が言っていた側にいて欲しい先生って。

「真由香から聞いてます、病気を見つけてくれた命の恩人だと、自分は溝口明と申します」

「手術の執刀をしたのは当病院の外科医最上です、自分は何もしていません」

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