カモミール
翌朝、私は自室のベッドの上で目が覚めた。
昨日は何したんだっけ?
頭をフル回転させて瞬時に昨日のことを回想する。元彼と同棲していたアパートに行ったら元彼が知らない女とヤッてて、元彼にムカついてやけ食いして、お風呂に入ってすぐ寝ちゃって、夜中に起きてダイニングで真崎さんと焼酎飲んで、それで…。
さーっと顔が青ざめていく。真崎さんの胸を借りて大泣きしたんだった。大失態だ。出会って2日の男の胸で泣くなんておよそありえないことだ。どんな顔して会えばいいんだろう。顔を合わせないわけにもいかないし、朝ごはんは食べたいので恐る恐る階下に下りた。
「おはよう。起きたか」
私が声を掛ける前に、彼は私の存在に気づいてそう言った。
「お、おはようございます。昨日は変なとこ見せてすいませんでした」
「何が?」
まるで何事もなかったかのよう。気を遣っているのだろうか?
「あの私、自分で部屋に戻ったんですかね?覚えてなくて…」
「ああ、俺が運んだ」
「え」
「いつの間にか寝ちゃうんだもん。そのままダイニングで寝かせるのかわいそうだったから運んじゃったよー。あ、おじさん何も変なことしてないからね。朝食何食べる?作るよ」
野菜を切る手も止めずに暢気な調子で言うものだから拍子抜けしまう。一見怖そうに見えるが、案外優しい人なのかもしれない。口数は少ないながらも、芯を捉えてくるような言葉で私の心に寄り添ってくれる。不思議な人だ。
昨日は何したんだっけ?
頭をフル回転させて瞬時に昨日のことを回想する。元彼と同棲していたアパートに行ったら元彼が知らない女とヤッてて、元彼にムカついてやけ食いして、お風呂に入ってすぐ寝ちゃって、夜中に起きてダイニングで真崎さんと焼酎飲んで、それで…。
さーっと顔が青ざめていく。真崎さんの胸を借りて大泣きしたんだった。大失態だ。出会って2日の男の胸で泣くなんておよそありえないことだ。どんな顔して会えばいいんだろう。顔を合わせないわけにもいかないし、朝ごはんは食べたいので恐る恐る階下に下りた。
「おはよう。起きたか」
私が声を掛ける前に、彼は私の存在に気づいてそう言った。
「お、おはようございます。昨日は変なとこ見せてすいませんでした」
「何が?」
まるで何事もなかったかのよう。気を遣っているのだろうか?
「あの私、自分で部屋に戻ったんですかね?覚えてなくて…」
「ああ、俺が運んだ」
「え」
「いつの間にか寝ちゃうんだもん。そのままダイニングで寝かせるのかわいそうだったから運んじゃったよー。あ、おじさん何も変なことしてないからね。朝食何食べる?作るよ」
野菜を切る手も止めずに暢気な調子で言うものだから拍子抜けしまう。一見怖そうに見えるが、案外優しい人なのかもしれない。口数は少ないながらも、芯を捉えてくるような言葉で私の心に寄り添ってくれる。不思議な人だ。