アンドロイド・ニューワールドⅡ
「行ってっしゃいませ、ご主人様」

「行ってっしゃいませ、お嬢様」

と、出入り口でメイドさんと執事さんに見送られ。

私と奏さんは、メイド・執事喫茶を出ました。

「はぁ…。桃色空間だった…」

と、奏さんは肩を落として言いました。

桃色空間…?何のことでしょう。

何か不思議なものでも見えたのでしょうか。

「さて奏さん、次は何処に行きましょう?」

「え?あ、うん。そうだな…。何処に行こう…」

と、奏さんは言いながら、しばし考え。

そして、何かを閃きました。

「そうだ、瑠璃華さんの知人」

「知アンドロイドのことですか?」

「そう、その人。その人は今日、何処で何してるの?」

「彼は人ではなくアンドロイドです。そうですね…彼の所属するクラスは確か…。あ、ここですね」

と、私はパンフレットを見ながら答えました。

「そっか。じゃあ、そこに行ってみようよ。折角招待してくれたんだから、挨拶もしたいし」

と、奏さんは言いました。

挨拶ですか…。

それなら、私も碧衣さんに声をかけたいところですが。

しかし、碧衣さんのクラスの、この出し物。

その内容から考えて、碧衣さんに挨拶する暇はあるでしょうか?

分かりませんが、ともかく、他に行くべきところもありませんし。

行ってみましょうか。

「ちなみに瑠璃華さん。その知人…知アンドロイドの方のクラスは、何やってるの?」

と、奏さんは尋ねました。

そこで、私がその質問に答えると。

奏さんは何故か、真顔モードに入って沈黙しました。

何か不思議なものでも見えたのでしょうか。
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