アンドロイド・ニューワールドⅡ
第3章
―――――さて。




そうこうしているうちに、夏休みも後半戦に差し掛かってきました。

その日、またしても私のもとに、一本の電話が掛かってきました。

呼び鈴が鳴るなり、私は電話のもとに近づき、受話器を手に取りました。

前回、私は奏さんを、オレオレ詐欺と間違えてしまいました。

そこで、私は前回の反省を活かし、次に電話が掛かってきたらどうしたら良いかを、シミュレーションしていました。

今こそ、それを実践に移すときです。

「はい、こちら久露花。知り合いですか?詐欺ですか?」

『…119番通報じゃないんだから…』

と、電話の向こうから聞こえてきたのは、やはり奏さんの声でした。

どうやら、今回も詐欺ではなさそうですね。









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