望まれぬ花嫁は祖国に復讐を誓う
「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」
線の細い男が尋ねる。それに「カレン」とだけ答える。
「カレン様。この山を下りたところに馬車が来ております。残念ながら、この山は道が細いため馬車は入れません。馬での移動となりますが、ご容赦ください」
この男はカレンに対してとても丁寧だった。それはカレンの知らない身分が関係していたのかもしれない。
線の細い男に支えられて、カレンは馬にまたがると、その男も同じ馬に乗り、カレンの背中を支えてくれた。
「あの、お母さんは?」
「レイア様には隊長が護衛としてつきますので、ご心配なさらずに。隊長は、口は悪いですが、レイア様のことを誰よりも想っております」
「そう、ですか」
カレンにはその言葉を信じることしかできなかった。だが、この時この男が言った言葉は真実ではあるが、母親のことを良く思っていない人たちがいる、ということも事実であったということに後から気付く。
線の細い男が尋ねる。それに「カレン」とだけ答える。
「カレン様。この山を下りたところに馬車が来ております。残念ながら、この山は道が細いため馬車は入れません。馬での移動となりますが、ご容赦ください」
この男はカレンに対してとても丁寧だった。それはカレンの知らない身分が関係していたのかもしれない。
線の細い男に支えられて、カレンは馬にまたがると、その男も同じ馬に乗り、カレンの背中を支えてくれた。
「あの、お母さんは?」
「レイア様には隊長が護衛としてつきますので、ご心配なさらずに。隊長は、口は悪いですが、レイア様のことを誰よりも想っております」
「そう、ですか」
カレンにはその言葉を信じることしかできなかった。だが、この時この男が言った言葉は真実ではあるが、母親のことを良く思っていない人たちがいる、ということも事実であったということに後から気付く。