望まれぬ花嫁は祖国に復讐を誓う
「わかった。君には本当の姿を見せよう」

「旦那様?」
 カレンにはレイモンドの言う本当の姿の意味がわからない。

「君に信じてもらいたいから、私の言葉を」
 レイモンドはすっと席を立った。そして、例の薄い扉の前に立つ。ここがこの部屋の中では一番広い場所だ。

「カレン。私の言葉は信じられなくても、私の姿は信じてくれるか?」

「そうですね。目に見えるものであれば、信じます」

「私はカレンのその言葉を信じよう」

 レイモンドは微笑した。そして、その姿を変える。人から獣へ。

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