望まれぬ花嫁は祖国に復讐を誓う
「あ。アディ。お菓子も少しいただいてよろしいかしら? お部屋でいただきたいの」
「ええ、どうぞ。好きなだけ」
アドニスは目を細めて、カレンを眺めている。カレンはどれがいいかしら、とお菓子を選んでいた。
「義姉さん。このお菓子は兄さんが好きなんですよ」
すっと、アドニスが白くて丸いお菓子を差し出した。メレンゲだ。
「旦那様でも、お菓子を食べるんですね」
あまり会ったことのない配偶者の顔を思い出すと、なぜか可笑しくなった。「旦那様に似合うようなお菓子ではありませんね」
「それは聞かなかったことにしておきますよ」
アドニスは笑った。
「ええ、どうぞ。好きなだけ」
アドニスは目を細めて、カレンを眺めている。カレンはどれがいいかしら、とお菓子を選んでいた。
「義姉さん。このお菓子は兄さんが好きなんですよ」
すっと、アドニスが白くて丸いお菓子を差し出した。メレンゲだ。
「旦那様でも、お菓子を食べるんですね」
あまり会ったことのない配偶者の顔を思い出すと、なぜか可笑しくなった。「旦那様に似合うようなお菓子ではありませんね」
「それは聞かなかったことにしておきますよ」
アドニスは笑った。