舞台の上で輝いて
リハーサルが始まって1ヶ月、結城さんとは色々話し合えている。
音楽の解釈の仕方や、お互いのポジショニングの事とか、もう王子様の考えてる事は全て理解したと言っても大袈裟でない位に結城さん演じるジークフリート王子の事は分かる。
早くも、更なる高みを目指すべく、リハーサルの内容も深くなってきた。

バレリーナにとって、これは至福の幸せ、なのではあるけど、結城さんとはプライベートな部分では全く進展なし。
リハーサルという状況ではあるけれども、これまでに比べて、格段に一緒に過ごす時間が増えている。
2人のタイミングが合わなかった時のさりげない一言や仕草、休憩のときの何気ない会話。
結城さんを身近に感じる。

日々私の中に占める結城さんの割合が大きくなっていく。
好きという気持ちがどんどん膨らんでいく。 

おこがましくて結城さんの個人的な事とかバレエに関係ない事は全くもってきけないし、結城さんからも全く私個人の事は聞かれない。
それでも好きという気持ちは心に溢れてくる。

結城さんは、私に興味なんてないんだろうなぁ〜。
分かっているけれども、そう思うとやっぱりちょっと悲しい。
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