赤い糸~For you~

□眠りにつける安心

帰って、ベッドに倒れ込む私。



『あっ、美仔に報告しないと』


そう呟き、携帯を手に持ち履歴から美仔の名前を出して電話をかける。



『もしもし、美仔?』



今日あったコトを美仔に報告すると、美仔は自分のコトのように喜んでくれた。



『ありがとう、美仔。次は美仔の番だよ!』



そう言うと美仔は“わかった…頑張るね”と言って電話をきった。



きったと同時に携帯が震えた。


相手は…



私の王子様!



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FROM 池澤先輩
件名 Re:Re:Re:

今、家に着いたよ。


今日は応援ありがとう(^O^)


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今日から、



私はこの人の彼女なんだ。



夢の中にいるような気持ち。



多分…



これから、片想いの時とはまた違う不安が出てくるんだろうなぁ



昨日までの私だったら、この不安に負けて泣いていると思う。



だけど今日の私は…



先輩となら乗り越えられる。



そう思ってた。



根拠は特にないけど…多分、今日…先輩の話を聞いて、気持ちを聞いて...先輩も、私と同じ思いをしていたことを知ったから。



片想いの時の辛さがあるからこそ乗り越えられると思った。



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