ループ5回目。今度こそ死にたくないので婚約破棄を持ちかけたはずが、前世で私を殺した陛下が溺愛してくるのですが
 ・・・

姉さんへ

手紙をありがとう。
最近元気がなさそうな気がするんだけど、気のせいかな?
僕の杞憂であればいいのだけど。
姉さん、僕たちが生きた人生は同じようでいつも違っている。
今この瞬間は僕たちは生きているよ。
いつも言っているけれど、僕は姉さんが望む道に進むことをいつも応援している。
何があったのか詳細はよくわからないけれど、僕は姉さんの味方だよ。
もう一度、どうしたいのかよく考えてみて。

ジョセフ

 ・・・


 シャルロットは短い手紙の文面を何度も目でなぞる。

「ジョセフったら……」

 何があったかの詳細を話したわけでもないのになんとなくシャルロットの状況を察したような手紙をくれるのは、双子の成せる技だろうか。ジョセフとシャルロットは、ただの双子というだけでなく、何度も不思議なループを繰り返した同志としても強い絆で結ばれている。

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