恋した先輩には病みがある!?
「ありがとう。魔法がなくてもおいしそうだから遠慮しておくね」
「お褒め頂ありがとうございます。これ恋桃が作ったんです!」


ふふ、先輩驚いてますね。

照れ隠しで断るとあらかじめ分かっていたので先手を打たせていただきました。

だましたような感じになりましたがおいしそうと褒めたので内心浮かれています。


「なかなか強かだよな桃ちゃんって」
「斗愛が断るなら代わりに僕のに魔法かけてよー」
「恋桃は斗愛先輩にあげる言葉しか持ち合わせてないのでごめんなさい。他をあたってください!」
「わぁ流石ー」


ちなみに男性らしい口調の方が田崎(たざき)先輩で語尾を伸ばしがちな方が子安(こやす)先輩です。さっき知りました。

先輩が恋桃を「桃ちゃん」と呼ぶのでお二方もそう呼び始めました。


「ところで斗愛先輩。この後お暇でしょうか・・・?」
「一緒に回りたいってこと?今日は控えめだね」
「本音を言うならめちゃくちゃ一緒に回りたいんですけど今日はご友人と一緒なので、遠慮した方がいいのかなーと思いまして」
「桃ちゃんも遠慮するんだ」
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