鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
そして、奥で手を振る天川先輩の元へかけて行った。


先輩の言葉にはどんな意味があったんだろ、、
あとで考えようと決めて、私もグラウンドへ向かった。



開会式が終わって、応援席に戻ると、早速琴莉ちゃんに問い詰められた。


「ね、どうだったの!?」


「どうだった、って、あ…ハチマキ、渡されたよ。」


「え!鳳条先輩もジンクスとかやるの!?」


いや、、先輩は、多分ジンクスを信じてやったわけではないんだよね?言葉的に…


「ううん、ジンクスとかはどうでもいいんだって、」


「え、じゃあなんで?」


「俺だけ見てろって言われた…」


言われたことをそのまま告げると、どんどん顔を赤くしていって、顔を覆いながら空を見上げた琴莉ちゃん。
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