明日には居ない君の物語
「知ってる。要が私のことならすぐわかっちゃうのと同じで私だって要の考えてることわかるんだよ」

私は自分の気持を伝えるために深呼吸をする。

「私も要のことが好きだよ。小さい頃からずっとね」

要は驚くわけでもなく、ただフッと笑って

「知ってる」

とだけ言って、私を抱きしめてくれた。

「改めて、俺と付き合ってください」

「はい、私で良ければ喜んで」
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