明日には居ない君の物語
「涼k「何」

「なんで怒ってんの?」

だって…

「だって、要が全然思ってない事しか言わないんだもん…」

絶対引かれたし、めんどくさいって思われた…。

嫌だな…自分から色々言っておいて虫が良すぎるけど、嫌われたくないな…。

「ごめん」

え…?

「めんどくさいって思わないの?」

「逆になんでめんどくさいって思うんだよ。俺に非があったって思ったから俺は謝っただけ。つーか、こんなんでめんどくさがってたらお前と今一緒にいねぇし」

要には敵わないなぁ…。

心配事なんて全部消し去ってくれるんだもん。

今回なんて私だって悪かった筈なのに。

「あはは…要は凄いね。私、要が居なくなっちゃったら生きていけないかも」

「何言ってんだよ。俺が居なくなったら誰がお前の面倒みんだよ。むしろ、涼香の世話なんて俺にしか勤まんなぁだろ」
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