孤高の脳外科医は初恋妻をこの手に堕とす~契約離婚するはずが、容赦なく愛されました~
いろいろ考えすぎて、その夜ほとんど眠れなかったものの、私は翌朝には平静を取り戻した。
東都大学医学部附属病院は大きく広い病院で、医療職も出入りの業者も、もちろん患者もたくさん来る。
でも、病棟や外来と違って、手術室看護師の私が日常的に関わるのは、そのごく一部だ。
昨夜の男性は、その中にはいない。
だから、昼食時の職員食堂を避け、出退勤時に注意を払っていれば、再び遭遇することもないはず――。
ところが翌日、出勤してたった一時間で、私は男性と『再会』してしまったのだ。
朝一番。
私は、小脳梗塞をきたした患者の減圧開頭術で、器械出しの任に就いた。
スタッフ準備室の洗面台前で、いつも通りオペ前のルーティン。
器械出しの時は、オペ前後に衛生的手洗いをしなければならない。
たっぷり一分かけて手洗いをしていた時、ドアが開き、誰かが入ってきた。
スタッフ準備室は、オペに入る医療職が共用で使う。
今日のオペで、チームを組む人と考えて間違いない。
「おはようございます」
だけど、耳に届いたのは、聞き慣れない低めのハスキーボイス。
落ち着いた低音が心地よい。
東都大学医学部附属病院は大きく広い病院で、医療職も出入りの業者も、もちろん患者もたくさん来る。
でも、病棟や外来と違って、手術室看護師の私が日常的に関わるのは、そのごく一部だ。
昨夜の男性は、その中にはいない。
だから、昼食時の職員食堂を避け、出退勤時に注意を払っていれば、再び遭遇することもないはず――。
ところが翌日、出勤してたった一時間で、私は男性と『再会』してしまったのだ。
朝一番。
私は、小脳梗塞をきたした患者の減圧開頭術で、器械出しの任に就いた。
スタッフ準備室の洗面台前で、いつも通りオペ前のルーティン。
器械出しの時は、オペ前後に衛生的手洗いをしなければならない。
たっぷり一分かけて手洗いをしていた時、ドアが開き、誰かが入ってきた。
スタッフ準備室は、オペに入る医療職が共用で使う。
今日のオペで、チームを組む人と考えて間違いない。
「おはようございます」
だけど、耳に届いたのは、聞き慣れない低めのハスキーボイス。
落ち着いた低音が心地よい。