✧*。最愛✧*。


誰も居なくなったリビング



テレビの音だけが部屋中に響いていた



キッチンへ行き食器を片付けた後、シャワーを浴びにバスルームへと向かった



鏡に映る体を見ると玲央が残した赤い花が消えかかっている



寂しい気持ちを洗い流すように熱めのシャワーを浴びた



髪の毛を乾かした後、バスルームから出てリビングに行くと帰った筈の玲央の姿があった



「れ、お?何で……帰ったんじゃ…」



「ん?学校の制服と教科書とか持って来た」



てっきり帰ったものだと思ってた私は、玲央が戻って来てくれた嬉しさに涙が溢れた



そんな私の姿を見た玲央は慌てた様子で側に来ると、そっと抱き寄せた




「何で泣いてんの」



寂しかった…なんて小さな子供みたいだと思われたくなくて言えなかったけれど…



「俺、乃愛ん家に住むって蒼兄に言ってきた。だから、もう寂しくないよ」



玲央は私の気持ちなんか お見通しなんだね


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