【本編完結】夢から覚めたら、高校生に戻ってた!?  33歳三十路女の人生やり直しストーリー!

その日は体調が悪くて
早めに寝てしまったんだよね

夢から覚めたら
まさかの出来事に
混乱するとも知らずに、、、、。






最近眠れない日が続いていたから
睡眠薬を毎日飲んでいた私。

今日はいつもに増してダルさが襲う
仕事で力使い果たしたかなぁ、、、?

『あぁ〜きっつ!!もう寝よ〜、、、』

私服から、寝巻きに着替えて
いつも通り睡眠薬を飲んで
ベッドにバフっと倒れ込んだ

仕事6連勤で残業もあって限界だったのか
珍しく睡魔が早々に襲ってきた


そして私は夢を見る、、、、。



ーーーーー、、、、、、。


『ソラ!!ラストお願いっ!!』

バレーの練習試合で西野高校に来ていた私達

ボールはセッターから私のもとへと飛んで来ていた

私はボールを良く見ながら助走距離を確保し
走り出して思いっきり飛んだ!!

といっても私の思いっきりは
アタッカーとしては低い
ジャンプ力がないもんで、、、。

だからか相手は油断する
上がるはずがないだろうアタッカーなんてね

でもね
今日は調子が良いのよ?

飛んで来たボールは私の手のひらに
ドンピシャであたり
回転がかったスパイクに

バシッ!!

相手コートの左ライン側ギリギリに
ストレートに、、、

ドンッ!!と決まった


その後も何本かアタックを決めたものの
試合は3ー1で負けてしまった


私はキャプテンだから声掛けをする

『整列っ!』

私の掛け声と同時にメンバーは走り出し
整列する

『『『ありがとうございましたっ!!!』』』

悔しいと思いつつ、それぞれの監督へ挨拶へ

後は着替えて学校に戻るだけ
ー、、、、のはずだった。


私達は西野高校のメンバーとコートの片付けをして
着替えの為、体育館の倉庫を借りていた

そして着替えて
体育館の入り口に整列し挨拶をして
帰ろうと外を歩いていた

すると前方から数名の男子が歩いて来ていた
女子校の私達からすれば共学は羨ましい対象だ

部員達がキャーキャー言ってるのを見ながら
やれやれと思いながら
スポーツバックを肩に掛けて歩き出す

そして男子達とすれ違い
私は前へ進んだ

ガシッ、、!!

誰かに腕を掴まれた

『!?』

一瞬何がなんだかわからなかったが
その後の声にハッとする

『、、、空?』

この声は、、、、

振り向けば、本当は今日会えるかもと期待していた
人がそこにいた

『雄星(ゆうせい)、、、。』

雄星は中学時代の元カレ
中3の2学期終業式の後
受験に専念しようと別れた私達は

雄星の第一志望校の西野高校で再会した

したが気まずい
なんせ別れてから全然関わって来なかったから

私は第一志望校には落ちてしまい
今の緑川女子校へ入学したから

雄星は水泳部

私はバレー部

まったく接点がなかったのに
高2の練習試合の帰りに再会するなんて
誰が想像出来る?

『あ、悪い。腕掴んで、、、』

雄星も気まずそうに言う

『いや、良いけど、、何かあった?』

腕を掴まれたのだから何かあるのだろうと
聞いてみる

『いや、久しぶりに空に会ったから、つい、、な。』

な、なんだそれ!?
ついって何よ?!
パニくる私

『ち、中学以来だもんね。元気してた?』

なんとか返事を誤魔化す私。

すると、なかなかついて来ない私を心配して
副キャプテンの由美が

『空〜戻るよ〜?』

と、声をなげてきた

『あ!うん、今行くから、ちょい先行ってて〜!』

『了解〜♪』

あぁこりゃ後で質問攻めだ、、、。

『あ〜ごめん試合帰り?』

雄星が謝る

『うん、練習試合で来てたんだ。3ー1で負けたけどね(笑)んで、今から学校戻るとこ。雄星は?』

うんうん自然だ
良い感じ(苦笑)

『俺らは、練習帰りで今から部室行くとこ』

『そっか、お疲れ様!私行かなきゃだ〜またね!』

会話を終わらせたくないが
場も持ちそうになく早々に立ち去ろうとする私

『お、おぅ。ごめんな。引き止めて。またな!』

雄星の声が段々と遠くに聞こてくる

この時、連絡先聞いておけばと後悔するのに、、、、
何度も何度も、、、
後悔して、あの時に戻れたらと

またな!の後、更に再会した時
後悔するのにと、、、

33歳になった今も
会いたいと願う相手、、、


何度も繰り返し見る夢、、、




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