君と過ごした最高な日ー残り1ヶ月の恋ー
競歩大会



それから、少し寒くなった日のこと。


日付は、10月。


10月と言えば、〝競歩大会〟。


私たちに取って初めての競歩大会だ。

1位、2位、3位の人は、商品が貰える仕組み。


学校全体が、体操着に着替えて森の中を走って学校までゴールする。

途中歩いても大丈夫!なんだって。



私達は、真ん中。50位台。



全校生徒合わせて千何名も学校生が居る。

その半分の50位って、すごくない?!



「はぁ、はぁ、はぁ」

「息切れが、半端ねぇ……」

「だね」

「疲れた〜ぁ」


私たちは、豚汁を作っているところに行ってそれを受け取る。

その隣におやつもある!

リンゴだ!

森の中にある学校だから、その近くの山で作られたリンゴだから、みずみずしくて美味しいんだよね!



「この豚汁美味しいー!」

「激うま!」

「最高!疲れた時の豚汁って、ほんと美味い!」

「果物もあるー!もう、最高じゃん!」

「だね!」


私達食事を済ませ早々と教室に向かって行った。


「そう言えば、お前ら」

「なんだ?」

「なに?」

「付き合ってんの?」

「あ〜、それ私も気になってた」

明が、口を開く。

そして、みみちゃんを見る。

「文化祭の前に……俺から、告った」

「「ええ!!」」

「そうなの?!みみちゃん」

「うん……/////惹かれたの」

「いつから?」

「初めての図書館の時に」

「そうだったのか!納得した」

「ずっと、黙っててごめんね?」

「いいの、いいの。薄々、気づいてたから」


私達は、廊下を歩く。


クラスメイトや先輩達に、

「あの4人、イケ男女じゃない?!」



「髪の水色の知里って、言う人なんか美人さんよね〜」

「確かに!羨ましい」

「ピンクの髪色のみみちゃんって、呼ばれてる子はずば抜けて」

「「可愛いよね〜(*´ ꒳ `*)」」

「うんうん!」




「あの男2人は、イケメン(〃艸〃)」


と、言われていることも知らずに私達は、教室に入って行った。



教室。

「あ〜づがれだぁぁぁーーー」

淋と明は、机に伏せた。


みんなが、集まったら帰るって苦痛……。


「そういえばさ?知里達は、まだ……友達なの?」

私は、淋を見た。

淋は、不思議そうに私を見ている。

私は、みみちゃんに淋に聞こえない声でコソコソという。

「もうそろそろ、私の方から言うつもり」

「お!ついに?!」

「今日、言おうかなーって。思ってたところなの」

「思いとどめたねー」




私達は、たわいもない話をしていたらみんなも戻ってきた。




「みみちゃん達、早ない!」

「そうかなー」

「私たちなんか、今走り終わったとこ。もう、クタクタ(o´Д`)」


「お疲れ様!」


気づいたらクラスの中心的存在になっている。



そして、数時間後やっと終わりの号令がかかり解散となった。


私達も帰る。


「あ、私達これからデートがあるから先帰るね!じゃあ、また!」

みみちゃんが、私と淋に言う。

明は、キョトーンとしてみみちゃんのとこを見ていた。

「空気を呼んで!」という目つきで明を見る。


気を使ってくれたのかな?

心の中で「ありがとうー!」って、言う。

「またね!」


私は、みみちゃんと明を見つめる。


そして、私は淋を見る。

「私達も帰ろっか」


「そうだな」



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