君と過ごした最高な日ー残り1ヶ月の恋ー
文化祭
あれから何ヶ月たったある日のLHRのこと。
「8月に文化祭が始まります」
みんながザワつく。
「ここにいるみんなは、初めての文化祭だ。
1年生の時は、本紹介文を展示する」
1人のクラスメイトは、言う。
「え?先生、文化祭って出し物とかあるんじゃないんですか?」
「1年生は、〝本紹介文〟と決まっているんだ。
出し物とかは、2年生になってからとここの学校は、そう決まっている」
「えー、つまんな( ¯−¯ )」
「仕方がないだろ?そう決まってんだから」
「これって、強制?」
「C組は、強制ではない」
「なら、でなーい」
「強制ではないが、出ないと単位が倍に取れないぞ?
それでも、良いのか?」
「え!単位があるの?!」
「初めて聞いたよ」
「初耳!」
「なら!出るわ」
「なら、安心だな。文化祭までに自分が紹介したい本を決めておくように。
以上、解散」
LHRが終わると先生は、教室を後にした。
私の周りにはみみちゃん、淋、明が集まっていた。
「初めての文化祭かー」
「本紹介何にするよ」
「私は、決めてるよー」
「私も決めてるー」
「あと、2人だけだよ?決めてないの」
「漫画なら、あんだけどなー」
「漫画でもいいんじゃないの?」
「そうなのか?」
「後で、先生に聞いてみよー」というのは、聞き取れなかった。
「に、しても楽しみだね!」
「そうだね!初めての文化祭だもんね!」
「それより、5時限目の授業なんだっけ?」
「日本史じゃない?」
「日本史かー」
「この4人一緒の授業取ってるからね」
数分後。
日本史の先生が、教室に入ってきた。
「みんなー、席につけー授業始めるぞー」
日本史の先生は、みんなに号令を掛けた。
もう、そんな時間?!時間経つの早すぎるよ。
みみちゃん、淋、明は、自分の席についた。
私は、机の中から教科書類を急いで出す。
そして、日本史の授業が始まった。
それから、1時間45分。
日本史の授業が終わった。
明日から、文化祭の準備が始まる。
☆〜☆
翌日。
いよいよ、文化祭の準備が始まる。
みんな教室で、本紹介文を書いていた。
チッチッチ
と、時計の針が鳴り響く。
こんなに音してたっけ?と思っていたら……
「できた〜」
「しっ!静かに」
誰かの声が聞こえた。
明とみみちゃんだ。
あの2人最近仲が、いいんだよね。
みみちゃんは、意外と気強いて言うか……可愛いと言うか……なんだろうか。
「クスクス」
「みみちゃん、明を沈めといて〜」
クラスメイトは、2人を茶化す。
みみちゃんが、数人のクラスメイトに言う。
「ごめんね〜」
「あはは〜」と、みんなは笑う。
私もつられて笑う。
数分後。
クラスメイト達は、本の紹介文を書き終えた。
そして、当日。
1年生の教室にみんなが書いた本紹介文が並んだ。
評価が、良かったのは私とみみちゃんが書いた本の紹介文だった。