君と過ごした最高な日ー残り1ヶ月の恋ー


図書館。


知里は、盗み見聞きをしていた。


トン

わざと知里にぶつかる。

「あ、すみません」

「何盗み見聞してんだよ」

「?!」

知里は、ゆっくり俺を見た。

「!」

驚いている顔をしていたがすぐに不機嫌になった。

「何よ。て、あんたも図書館に居たのね」

「俺、アンタって名前じゃねぇけど」

「は?」

「楠木 淋(くすき りん)」

「それは、ごめんなさいね」

「なぁ、お昼んときに話しがあんだけど。時間あるか?」

「まぁ」

「じゃ、そんときに」


俺は、すぐに用事を済ませ明の元に行く。

(あ、そう言えば……場所言ってねぇや。まぁ、いいか)

明は、言う。

「淋」

「ん?」

「あそこに座っている髪の長い水色の女の子の前に座っている子、可愛いよな」

「は?何言ってんの。」

俺は、そう言い放つ。

「そう言えばさ、今、何処に行ってたの?」

「別に、いいだろ」

そう言い放つ。



俺たちは、1日の時間を図書館で潰した。


そして、昼休み。


知里達が屋上へ行く。

俺達もついて行く。

(なんか、尾行してるみてぇ)


屋上へ行くと既に知里とその友達がお弁当を広げて食べてる最中だった。

「あの子、居るね。そう言えば、俺たちあの子の跡おってるね?」

「うるせー」

「あー、まさか。淋、水色の子が好みとか?」

と言う明。

心の中でつぶやく。

(そうですけど、なにか?)


俺達も、空いている場所で食を食べる。

急に何かを思い出したのか知里は、急いで屋上を後にした。

俺も急ぐ。

「ちょっと!淋!」

明を屋上に残して俺も屋上を後にした。



何処だ!知里を追いかける。

……居た。目の前に。

「知里」

俺は、知里に話しかける

知里は、後ろを振り返った。



「何処に、行けばいいのか迷ってた」

「言わなかった俺が悪かった。行こう」


俺は空いていた空き教室に入った。


「話って、何」

「俺と、付き合ってくんねぇ?」

「は?なんで」



「実は…」

俺は知里に、言う。

入学する前から知里を見ていた。と。



「俺、」

俺は、知里を真っ直ぐな眼差しを向けて言った。

「知里の事が、好きだ!」

「……っ、」

知里は、言葉に詰まっている。

「直ぐにとは、言わな……」


「と、友達からなら……その、いいけど」

「ホントか?!」

「うん」

「やった!嬉しい」


ーーーキーンコーンカーンコーン……

(あ、予鈴だ)


「行かないとね」

「そうだな」

「淋も、図書館?」

「あぁ。一緒に、行こうぜ!」


と、俺と知里は図書館へと向かった。



再び図書館。



「なんで、何があったの」

「実は……」

これこれこういうことでと知里告げた。

「____あら、まー。てか、そうなるかと思ったよ」

「え?」

知里の友達は、分かっていたらしい。

そりゃー、気づくわな。

「見るからに、〝知里ちゃんのことが好き〟て。
まぁ、……」

みみちゃんと言われている子が俺を見る。

「なんだよ」

「悪くわないね」

どういう意味で、だよ。

ということで、みみの了承が降りたみたいだ。

俺は、明を探し、見つけ出し目で合図した。

「こっちにこい」と。

俺と明、知里とみみとで4人でテーブルを囲む状態で向かい合わせになって時間になるまで本を読んだ。


その日は、1日図書館に居た。



そして、帰り道。

知里たちと俺達で道を歩いていた。


俺は、口を開く。

「なぁ、このメンツでさぁ?卒業まで一緒にいようよ」

「それ!まじ、いいな!ありあり!」


「「まじでか」」

知里とみみは、言葉が重なった。


「うんうん」と、俺と明(あきら)が頷いた。


「それも、ありか〜」

「だねー」

「「今日から、よろしくね( ´ ▽ ` )ノ」」と、知里とみみは俺達に向かって言った。


この時から、知里達と俺達は一緒に行動を共にすることになった。

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