桜と私と君
「美桜ー!帰ろ」
「うん!」
今日もいつもどうり学校が終わった。
「美桜〜、このお店行こーぜ!新しく出来たらしいんだけど」
そう言って夕桜がチラシを見せてくれた。
そのチラシには美味しそうなジュースやパンケーキなどが乗っていた。
「美味しそう!いこいこ!」
「あ、教科書だけ美桜の家に置いてってもいい?重いから」
「いいよー、めっちゃ楽しみ!」

お店についてメニューを見る。
私はいちごが乗ったパフェを頼んだ。
夕桜はショートケーキとジュースを頼んでいた。

お店の中は白やベージュで統一されていてすごくオシャレな雰囲気だった。
夕桜がショートケーキを食べながら
「同居いつから始める?」
と口を開いた。
「卒業してからがいいと思う。」
と答えると笑顔で頷いた。

「美桜、最近ハマってるものってなに?」
急に質問されて浮かばなかった。
ハマっているもの、、、
「小説、、、かな」
「小説??どんなの読むの?」
「読むのももちろん大好きだけど最近は自分で書いてる」
「え!?すご。」
「あ、全然下手だけどね」
「えー、いつか読みたいなー!」
「どーしよっかなー」
「他にハマってることは??」
「うーん、ぬいぐるみが好き」
「おっけー、ありがと」

なんで急にそんなことを聞くのだろう。
面白くてつい笑いそうになった。
「よし、帰るか」
「うん。えっと、お会計」
「あー、俺出すから大丈夫」
「え、でも悪いよ」
「俺が連れて来たから俺が払う」
夕桜は優しすぎる。
今日はその優しさに少しだけ甘えることにした。
「じゃあ半分だけ払ってもらおうかな」
「いや、全部払わせて」
そう言って夕桜はもうお金を出していた。
「ありがとう」

お店をでて家まで送ってもらった。
次の日もその次の日も毎日幸せに過ごせていた。
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