★.:* ◌𓐍𓈒 LAST シンデレラ 𓈒𓐍◌ *:.★~挙式前夜に運命の出逢い~
ヘアメイクの間ずっと心ここにあらずでいた私は、私を呼ぶヘアメイクさんの声に我に返ると、目の前に別人の私が写し出され目を疑った。
巻き髪のダウンスタイルでサイドにビジューの白いベッドドレスとお揃いのピアスがとても可愛く、我ながら見事な化けぶりについ笑みを浮かべる。
ヘアメイクさんにも絶賛されついハニカムが、すぐ現実に戻り泣きたくなった。
凌駕さんとなら世界一幸せに笑えるのに……。
そんなシンデレラストーリーをまだ願う自分に嫌気がさし"いい加減にしろ!"と思い切り頬を引っぱたきたい心境で着替えに移った。
ドレスは、王道で可愛いプリンセスラインに白バラと爽やかなグリーンのブーケがとても素敵。でもヘアメイクさんに褒められる度に悲しくなり、ついに涙が零れ落ち懸命に瞬きを続けた。
その時また隣のドアがノックされヘアメイクさんが対応すると、感嘆と賞賛の声を上げた後に廊下側のドアから出て行った。
そして人生最大の絶望を感じながら俯く私に、着替えを終えた大和さんが近付いて来たもよう。
彼は、大きな鏡の前に俯き立ち竦む私の前に無言で跪くと、"Lovin’ you""Yui"と花びらに刺繍が施され、中心にダイヤモンドが入った真紅の造花のバラが、爪先に咲くガラスの靴を差し出し私を見上げた。
「……お待たせ、ラストシンデレラ」
「!? ……」
待ち望んだ大好きなその声に驚愕し視線を向けると、輝く白いタキシード姿の凌駕さんが、美しい二重の瞳にありったけの愛しさ詰めて微笑んでいた。
「結……僕と結婚して下さい」
「…………はい。…………本物、ですよね?」
私は、思考停止状態でガラスの靴を受け取り、まだ信じられない想いでメガネを掛けてない彼を見下ろし続けた。
……違うならクローンか凌駕さんそっくりのゴムマスク被ってるとしか思えない。
「改めて大和凌駕です。……結、凄く綺麗だよ。……これ我が社で人気の商品、オーダーメイドのプロポーズ推奨品"シンデレラのガラスの靴"。俺のムチャブリに必死に対応してギリ間に合わせてくれた社員らに感謝。まさかこの俺が、この商品を使う日が来るとは思ってもみなかった。それに俺、意外とサプライズ好きかも。結のおかげでアラフィフにもなって新たな自分発見オンパレード。運命の出逢いに一目惚れ、革命まで体験しちゃったからな。前座の仕込みもお楽しみ頂けました? 俺の従弟の康介、若くて可愛い嫁に超羨ましがってた。因みに普段は、コンタクトで休日はメガネが多い」
この艶のある美声……凌駕さんに違いない。
確信した瞬間、彼は、急激に涙が溢れ力が抜けた私を素早く抱き止めた。
私は、昨晩と同じ香りに力強く支えられ、ホッとしつつもまた半信半疑になり泣きながら彼を見上げた。
「……本物?」
彼は、そんな私を苦笑いしつつ、ありったけの愛を宿した瞳で頷き見つめ続けた。
「……いつから……?」
「結ん家で徐々に。大和は、確かに名前のが一般的かもな。義姉と漢字が同じって聞いてほぼ確信に至ったけど、彼女が俺をなんて信じられなくてさ。朝一に社長宅に乗り込んで全て吐かせた。……全身鳥肌立ったよ。こんな偶然……奇跡、いや確実に運命と感じた。初めて神に感謝したよ。長年自分に嘘つきまくり、ギリ本心を認めたバカで孤独で憐れな男の叫びを見かねた龍神が叶えてくれたのかもな。……俺が、神社に行ったのも、縁結びの御守り買うのも奇跡。なぜか目に入った瞬間、吸い寄せられるように手にしてた。もう不思議な力に導かれたとしか思えない。……結は、日本一最強の花嫁だ。龍神を味方にした男の妻になるんだから」
彼は、とても穏やかな表情で私を見下ろし素直な気持ちを長く語ってくれた。
私は、そんな彼を終始驚きながら、とても幸せな気持ちで見つめ続け聞いていた。
でも一言くらい物申したい。
「何で黙ってたんですか? しかも別人仕込むなんて……酷い!」
彼は、私をしっかり抱き締め直し、私の責め口調と眼差しに余裕綽々の表情で口角を上げた。
巻き髪のダウンスタイルでサイドにビジューの白いベッドドレスとお揃いのピアスがとても可愛く、我ながら見事な化けぶりについ笑みを浮かべる。
ヘアメイクさんにも絶賛されついハニカムが、すぐ現実に戻り泣きたくなった。
凌駕さんとなら世界一幸せに笑えるのに……。
そんなシンデレラストーリーをまだ願う自分に嫌気がさし"いい加減にしろ!"と思い切り頬を引っぱたきたい心境で着替えに移った。
ドレスは、王道で可愛いプリンセスラインに白バラと爽やかなグリーンのブーケがとても素敵。でもヘアメイクさんに褒められる度に悲しくなり、ついに涙が零れ落ち懸命に瞬きを続けた。
その時また隣のドアがノックされヘアメイクさんが対応すると、感嘆と賞賛の声を上げた後に廊下側のドアから出て行った。
そして人生最大の絶望を感じながら俯く私に、着替えを終えた大和さんが近付いて来たもよう。
彼は、大きな鏡の前に俯き立ち竦む私の前に無言で跪くと、"Lovin’ you""Yui"と花びらに刺繍が施され、中心にダイヤモンドが入った真紅の造花のバラが、爪先に咲くガラスの靴を差し出し私を見上げた。
「……お待たせ、ラストシンデレラ」
「!? ……」
待ち望んだ大好きなその声に驚愕し視線を向けると、輝く白いタキシード姿の凌駕さんが、美しい二重の瞳にありったけの愛しさ詰めて微笑んでいた。
「結……僕と結婚して下さい」
「…………はい。…………本物、ですよね?」
私は、思考停止状態でガラスの靴を受け取り、まだ信じられない想いでメガネを掛けてない彼を見下ろし続けた。
……違うならクローンか凌駕さんそっくりのゴムマスク被ってるとしか思えない。
「改めて大和凌駕です。……結、凄く綺麗だよ。……これ我が社で人気の商品、オーダーメイドのプロポーズ推奨品"シンデレラのガラスの靴"。俺のムチャブリに必死に対応してギリ間に合わせてくれた社員らに感謝。まさかこの俺が、この商品を使う日が来るとは思ってもみなかった。それに俺、意外とサプライズ好きかも。結のおかげでアラフィフにもなって新たな自分発見オンパレード。運命の出逢いに一目惚れ、革命まで体験しちゃったからな。前座の仕込みもお楽しみ頂けました? 俺の従弟の康介、若くて可愛い嫁に超羨ましがってた。因みに普段は、コンタクトで休日はメガネが多い」
この艶のある美声……凌駕さんに違いない。
確信した瞬間、彼は、急激に涙が溢れ力が抜けた私を素早く抱き止めた。
私は、昨晩と同じ香りに力強く支えられ、ホッとしつつもまた半信半疑になり泣きながら彼を見上げた。
「……本物?」
彼は、そんな私を苦笑いしつつ、ありったけの愛を宿した瞳で頷き見つめ続けた。
「……いつから……?」
「結ん家で徐々に。大和は、確かに名前のが一般的かもな。義姉と漢字が同じって聞いてほぼ確信に至ったけど、彼女が俺をなんて信じられなくてさ。朝一に社長宅に乗り込んで全て吐かせた。……全身鳥肌立ったよ。こんな偶然……奇跡、いや確実に運命と感じた。初めて神に感謝したよ。長年自分に嘘つきまくり、ギリ本心を認めたバカで孤独で憐れな男の叫びを見かねた龍神が叶えてくれたのかもな。……俺が、神社に行ったのも、縁結びの御守り買うのも奇跡。なぜか目に入った瞬間、吸い寄せられるように手にしてた。もう不思議な力に導かれたとしか思えない。……結は、日本一最強の花嫁だ。龍神を味方にした男の妻になるんだから」
彼は、とても穏やかな表情で私を見下ろし素直な気持ちを長く語ってくれた。
私は、そんな彼を終始驚きながら、とても幸せな気持ちで見つめ続け聞いていた。
でも一言くらい物申したい。
「何で黙ってたんですか? しかも別人仕込むなんて……酷い!」
彼は、私をしっかり抱き締め直し、私の責め口調と眼差しに余裕綽々の表情で口角を上げた。