秘密の恋はじめませんか？

推しとの出会い

side Rin
私は笹木 凛 バンドsoapのボーカルRinとして活動している。
高校の時からバンド活動を始めてライブでスカウトされてから始まった私の芸能界人生

高校卒業後すぐにメジャーデビューし、高校からの仲であるバンドメンバーたちと支え合い、切磋琢磨しながらやってきた。
今ではありがたいことにファンも増えてきて『大人気バンド soap』と呼んでもらえるほどになった。

今日は音楽番組の収録 なぜかそわそわする私に
ドラムを担当する綾は首を傾げながら尋ねる

｢凛？なんかそわそわしてるけど緊張してんの？｣

｢綾さんよくぞ聞いてくれました！実は今日の番組sunshineと共演なの！｣
綾は急に振り向いて嬉しそうに話す私に驚きつつ話を続ける
｢sunshineって凛が好きなアイドルの？確かゆ…｣

｢そう！優雅くん！！もう中学校の時からファンでずっと応援してきた人と共演できるなんてもう嬉しすぎてじっとしてなんてられないよ！｣

食い気味で興奮しながら話す私に呆れる綾、それを見て笑うギターのゆらとベースの羽美

｢ほんとに今日は初テレビ出演の時よりも緊張してる｣

｢緊張しすぎて歌詞飛ばさないでよ？｣

｢わかってる！はぁ…目の前で優雅くんの生歌が聞けるだなんて…生きててよかった｣

｢凛ちゃんほんとに好きなのね、今日なかよくなれちゃうかもよ？｣

｢ゆらったら！冗談よしてよ笑 私なんて可愛くないのに相手にされるわけないよ！｣

(((いや、凛は1000年に1人の美女って言われてるんだよ！)))

3人が心の中でツッコミを入れたことを知る由もなく凛は推しの優雅のことを考え、落ち着きなく本番までの時間を過ごしていた。