秘密の恋はじめませんか?
side優雅

凛さんと連絡先を交換して数時間
あの番組の収録の後、ラジオの仕事に行って終えた頃にはもう夜になっていた
こんな時間にメッセージを送るのは迷惑かと思ったがどうしても送っておきたくて
寝てるようなら明日の朝読んでもらえればいいやと

『今日はありがとうございました』

とだけ送った。
するとすぐに既読がつく。こんなに早く既読がつくなんて俺からのメッセージを待っててくれたんじゃないかと少し嬉しくなる

『こちらこそありがとうございました(*^^*)』

彼女から返信が来た。すごく嬉しくて、もっと話したい、仲良くなりたいって気持ちが溢れてくる
今までの自分じゃ考えられないような初めての気持ちだった

『急な話なんですけど次のオフっていつですか?』

気づけばそう聞いていた。自分でも突拍子のないことしてるなと思う。

『ほんとに急ですね笑 次だと4日が1日オフです』

そう返信がきてすぐにスケジュールを確認する4日は午前が収録で午後に雑誌の取材があった
このチャンスは逃したくないとすぐさまマネージャーに電話をする

「もしもし優雅さんどうしました?」

「4日のスケジュールの事なんですけど雑誌の取材午後だったと思うんですけどなんとか午前に前倒しにできませんか?」

「珍しいですね、大事な用でもできたんですか?とりあえず先方に確認しますね」

マネージャーに確認してもらって連絡が来るのは明日になるだろうけど、雑誌の記者さんとは長い付き合いで融通もきかせてくれる人だ。きっとオフになるだろう

『俺も4日午後からオフなんです 凛さんさえ良ければご飯行きませんか?』

そう彼女に送った。自分から誰かを誘うなんて初めてのことだった

『お誘いありがとうございます!ぜひ行きましょう٩(๑>∀<๑)۶』

彼女からそう返信がきた。

『じゃあまた詳しいこと近くなったら連絡します』

そう彼女に送るとすぐに個室の美味しいご飯屋さんを検索する。
女性と2人でご飯なんて行ったことがない俺にはどういうところがいいかなんて全く分からない
明日律に聞こう
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