赤ちゃんを授かったら、一途な御曹司に執着溺愛されました


「あ、ぅ……っ」

脇腹を尖らせた舌先でなぞると美織の体がピクリと震えた。
最初こそくすぐったいと恥じらっていた彼女だったが、最近はそこに快感が混ざってきているようで、触れると甘い声を漏らす。

なにも知らない美織の体をじょじょに変えていくのは想像以上に楽しく、自然と行為にかかる時間が延びてしまうのは仕方のないことだろう。

回数を重ねて知った彼女の弱い部分を散々優しく、でも執拗に撫でていた指を止めると、「ん……っ」とホッとしたような声が聞こえてくる。

もう力が入らないくらいに幾度となく追いやられた美織は、それでも俺の視界からどうにか隠そうと体を丸めるので、そんな仕草にぞくりとし自然と笑みが浮かんでいた。

強引に抱く趣味も、羞恥に泣かせる趣味もない。
けれど相手は美織という時点で、色々なタガが外れているのはたしかだった。

現に、彼女が『匡、さん……もう、ダメです……っ』と目に涙をためて訴えてきても、胸を覆ったのは罪悪感ではなく満足感だった。

泣かせているのは俺で、その涙が苦痛ではなく快楽からなら止める理由はない。
ベッドの上で甘やかしすぎた上での美織の泣き顔は嫌いではなく、むしろ――。

「あ……っ、は、ぁ……」

余韻に浸っていた美織の体を開き腰を進めると、彼女が耐え切れないとばかりに体を震わせた。

反った腰に腕を回し、その華奢な体を抱きしめる。

そして美織のおでこに唇を押し付けたあと、また彼女を可愛がるためにゆっくりと律動を再開させた。



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