赤ちゃんを授かったら、一途な御曹司に執着溺愛されました


それに、匡さんが言っていたことも……もしかしたら当たっているのかも。

『抱え込んでいたおもちゃがひとつ横から奪われた気がして頭に血が上っているだけだろう』

私はてっきり麻里奈ちゃんは恋愛的な意味で匡さんが好きだと思っていた。
でも、麻里奈ちゃんは匡さん相手にドキドキしたことはないと言っていたし……恋愛の形は色々あるとは言え、それはたしかに〝お気に入り〟の範疇から出ない気がする。

「麻里奈ちゃんは、匡さんと私をすぐにでも別れさせたいんだよね?」

ためしに聞いてみると、彼女は言いづらそうな顔をしてからパンプキンクッキーに手を伸ばした。

「最初はそう思ってた。匡くんがとられると思ったから別れさせようって。だから、美織さんに意地悪して離婚させるためにここに来てたけど……なんか、麻里奈がどんなマウントとっても意地悪言っても、全然響かないんだもん。傷ついた顔もしないし怒りもしないじゃん」

じろっとした目で見てきた麻里奈ちゃんが「美織さん、メンタル強すぎない?」と呆れたように言うので、笑みをこぼした。

「んー……たしかに多少は強いかも。でも、いつでも威勢よくいられるわけじゃないかな」


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