黒猫と竜は白薔薇に恋をする
月光のように淡く輝く髪に、端整な顔立ちをした青年。暁の知る長と同じ匂いがする。これはただの勘だ。


「アヤメーー前にも言ったはずだが、今はまだ職務中だ」


「! はい、シトラス隊長失礼しましたっ」


「暁とカナタに話がある。すまないが、席を外してくれ。それとーー先程台所から悲鳴が聞こえた。大方レイカ辺りが何かやらかしたのだろうが」

「僕の神聖な場所ーー!!!」


ものすごい剣幕と速さでここを後にしたアヤメを見、カナタは台風だねぇとのんきに感想を述べた。


残されたのはシトラス、暁、カナタ。どうせろくなことじゃない。



そしてシトラスはふっと笑いーー。



「こちらの不手際で、猫を探させてすまなかった。見たところ、姫よりもなつかれてるようだな」


暁はすっかり忘れていたのを、たった今、思い出す。



変態猫の存在を…………。


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