リスタート〜さよなら、私の初恋〜
瞬は相変わらずだなぁ、と思いながら瞬の元へと歩いていった。

「おはよう瞬」

相変わらず、君は眩しい。君のそばに居続けたらいつか、その眩しさに目を潰してしまうかもしれない。

「いよいよだな〜」

空を見上げ、のんびりと言う瞬。私は静かに頷いた。

「……今日、ちゃんと吹っ切るからね」

強く、決心した言葉を放った。瞬のことが好きなのは、今日まで。

「あ、うん……」

今回はなんのことか察してくれたのか、気まずそうに下を向く。

「あ、優里花」

歩いているうちに、瞬と柏木さんの待ち合わせ場所にたどり着き、瞬は彼女の方へと言った。

「ばいばい、瞬」

私はもう、この恋には囚われない。
いつかきっと、こんな恋もあったなと笑える日が来ればそれでいい。
次は絶対、幸せな恋をする。
今日、ここから……

リスタート。
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