ママの手料理 Ⅲ
手紙らしきものを読み終えたらしい大也と湊さんが嬉しそうにハイタッチしながら話し始めたから、私の出る幕は綺麗に消えてしまった。
「…ん?でも下の方見てよ。これ、僕らに対する依頼じゃない?」
そんな中、1人真剣に手紙に目を通していた仁さんが声を上げた。
「ぬっ?…ほんとだ。しかも、1つの手紙につき3人まで招待可能って書いてある。……って事は、」
素っ頓狂な声を上げてまじまじと手紙を読み返した大也が勢い良く顔を上げ、
「って事は?」
「という事は…?」
と、後の2人がうずうずした様に両腕をバタバタさせながら、大也の放つ次の言葉を待ち構える。
「……mirage全員で行けるー!いやっほーい!」
そして、溜めに溜めた大也が大声で叫び、両腕を天に突き上げた。
「こんな事は滅多にないから楽しみだね!盗みはあるけど、まさか人が愛を誓う場に立ち会えるなんて…」
その隣では、湊さんが笑顔で仁さんに同意を求め、
「そうだね。僕は美味しいものでも沢山食べようかなぁ」
それを受けた彼は、にっこり笑いながら同調している。
(ちょっと皆さん、何の話をしてらっしゃるの…)
そんな中、1人だけ状況が掴めない私は彼らを見ながら苦笑いを浮かべていた。
「…ん?でも下の方見てよ。これ、僕らに対する依頼じゃない?」
そんな中、1人真剣に手紙に目を通していた仁さんが声を上げた。
「ぬっ?…ほんとだ。しかも、1つの手紙につき3人まで招待可能って書いてある。……って事は、」
素っ頓狂な声を上げてまじまじと手紙を読み返した大也が勢い良く顔を上げ、
「って事は?」
「という事は…?」
と、後の2人がうずうずした様に両腕をバタバタさせながら、大也の放つ次の言葉を待ち構える。
「……mirage全員で行けるー!いやっほーい!」
そして、溜めに溜めた大也が大声で叫び、両腕を天に突き上げた。
「こんな事は滅多にないから楽しみだね!盗みはあるけど、まさか人が愛を誓う場に立ち会えるなんて…」
その隣では、湊さんが笑顔で仁さんに同意を求め、
「そうだね。僕は美味しいものでも沢山食べようかなぁ」
それを受けた彼は、にっこり笑いながら同調している。
(ちょっと皆さん、何の話をしてらっしゃるの…)
そんな中、1人だけ状況が掴めない私は彼らを見ながら苦笑いを浮かべていた。