魔法石の錬成修行(闘病記録)
パンツをはいていないので、
足の裏をペーパーで、何とかふき取った。

それから、立ち上がる気力がないので、
這いながら居間に戻った。
毛布をかぶり、目を閉じた。

<戦い・2日目>
次に目を開けると
朝5時だった。

吐き気は収まり、
多少の気持ち悪さ、腹部の膨満感が残っていた。
胸の痛みは治まっていた。

そのまま目を閉じた。
朝が来たのだ。
トロトロと眠って、目を開けると昼過ぎだった。

何もできない、ただ横たわるだけだった。
頭の所に、大きな毛玉がくっついている。
マンチ姫が自分の体を
そわすように、くっつけて眠っていた。

いつもなら、飯、チュールと
うるさいのに、うんともすんとも言わない。

温かな動物の体温は、
自分が一人ではない事を、再確認させてくれた。

私に何かあっても、
マンチ姫を何とかしなくてはならないし・・・・
そう思いながら、眠った。
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