身も心も、満たしてくれるのは貴方だけなのに。
「はい、メニュー。」

「あ、ありがとう。」

ハルト、緊張しないのかな?

めちゃくちゃ落ち着いてない?

あーもういいや!メニューに集中しよっ

「ユキ、緊張してる?」

「へっ…」

「落ち着かない様子だから。」

「そんなことないよ?」

嘘、内心ドキドキです。

「俺は緊張してる。あー恥ずいわ!」


えっ!?


えええ!?


それで緊張してたの!!?


そして、笑顔で一言。

「ユキ、可愛いよね。」


!!!!?!?!?


「失礼します、お冷です。」

このタイミングでお冷ですか!

店員さんは、テーブルにお冷を置いた。

「御注文お決まりになりましたらベルでお呼びください。失礼します。」

「はい。」

ハルトが店員さんに会釈した。


あたし、今顔赤いかも。

社交辞令だろうけど、嬉しい、素直に。
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