身も心も、満たしてくれるのは貴方だけなのに。
「ごめん!入ろっか」

ハルトが沈黙を打ち破った。


え、ごめん?

どーゆーことー!?

期待外れな奴が来たと思われた?


はぁ……辛い。


帰りたい。

無理してお店に入らなくていいよ…。

帰りたいって言ってよ。


あたしが店内に入ることを躊躇っていると、


「ユキ!どうした?入ろ?」

ハルトがあたしの手を掴んで引っ張って行く。

「えっ、ちょ…」


抵抗する間もなく、店内へ。

「いらっしゃいませ。2名様ですか?こちらへどうぞ。」


席に案内され、向かい合わせで座った。


……何話したらいい?

ラインだとあんなに話せてたけど、対面するとやっぱりうまく話せそうにないよ…
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