始まりはたぶん、ホワイト・ライ
私が仕事に疲れたら、慣れない料理を一生懸命作ってくれたり、プロかと思うほどのマッサージしてくれたり、相変わらず優しいところもある。

19才から24才の誕生日に、友也からもらったプレゼントは、いずれも良質で長持ちするものばかりなので、互いに多忙で、稀に会えない時期があっても、常に友也が傍に居てくれているような気さえする。


学生の頃も、卒業してからも、誕生日が来る度に、友也にはおちょくられた。

「一年一年、俺と結婚するまでのカウントダウンだよ。さぁ、どうする?」

だなんて…。

しかし、ひとつわからないことがあった。

私が独り身だったら結婚しようと言うけれど、友也に好きな人が出来た場合、どうするつもりなのかと。

思い切って、尋ねたことがある。

「友也に本命が見つかったら、その時はどうすんのよ?」
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