始まりはたぶん、ホワイト・ライ
いつもは、どちらかの部屋で過ごしていたのに、今日はレストランなのか。

とりあえず、この薔薇の花は飾っておかないと…。


連れて行かれた先は、そうそう入れるものではないような、ゴージャスな店だった。

「ちょっと…こんな高い店、大丈夫なの?」

「別に、頻繁に来る訳じゃないんだから大丈夫だよ」

何となく、ソワソワと落ち着かない。

「明日が休みでよかったよ。疲れてるところ、振り回しても悪いし」

そう言って笑う友也。

振り回すも何も、これまでだって、散々振り回されてきたのだが。

「ついに、25になっちゃいましたねぇ」

随分と可笑しそうだ。
< 17 / 24 >

この作品をシェア

pagetop