揺れる水色*
エピローグ
 ☆三年後

 満員なバスの中で揺れている。
 私と彼は、向かい合わせな状態で立っている。

 今ここにいるのがふたりだけで、周りが無音の世界だったのなら、彼の呼吸する音がかすかに聞こえてきそう。

 私は今、彼と目を合わせている。


「高校の時も同じ感じだったよね!」
私が彼に話しかけると
「自転車買ってから、一緒のバスに乗らなくなった期間、寂しかったなぁ」
と、彼は答えた。

 あの時と違うのは、今私たちは、海という同じ目的地に向かっている。一緒に。

 そして、付き合っている。
 

 ――今思えば、高校一年生のバスに乗っていた時、彼にしたドキドキは、恋だったのかな? あの時の私、すでに恋をしていたの? 会話とかなかったのに?
< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop