雨降る日のキセキ
あからさまに話題を変えると、夏菜はそれ以上言及してこなかった。


「昨日、千隼くんと話したんだけど、同じ班になりたいんだってさ。最近避けてるみたいだけど、それくらいはやってあげてもいいんじゃない?」


…調べ学習の班か…。


華は絶対に千隼くんのことを狙っているだろう。


もし私と千隼くんが同じ班になったら…?


こんなもんじゃ済まないだろうな…。


鞄の中の大量の紙が顔を覗かせてくる。


「……千隼くんが悲しそうにしてたよ。最近千紘が冷たいって。何かあったの?」


…そうだよね。


千隼くんからしたら、突然避けられてるんだもんね…。


でも…。


教室だと華の目が光ってるし、部活中もサッカー部とグラウンドを分割して使うことが多いから気軽に話せない。


「…まぁ…ちょっとね。もう千隼くんの話はやめよう」
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